第2回 マキモのたわごと
〜草津湯けむり旅紀行〜

「そうだ草津、行こう」 (BGM 村治か○り)


 まず、二年のボス(!?)であるへいゆー君に依頼されてからはや一月?・・遅くなりました!ホントごめんなさい!いや文章書く、って難しいな。何も考えないで勢いで書いてたらほんとに文字通りたわごとになってしまいました。ほんとにどうでもいいふざけた話ですので読まないでください。どうしてもというなら軽く読み飛ばしてください。


 それは、一人の酔っ払いの一言から始まった。ドライブ行きたくない?温泉なんかいいね・・飲み会の席で勢いで決まった計画、そしてしゅうへいさん、なおこ、ふじもと、私の四人は今年三月始め頃、草津温泉に行ってきました。そのときのどうでもいい話です。

 出発は夜九時ごろだった。まず計画では、レンタカー借りて、金曜夜出発、翌日朝草津着。温泉入って、午後草津発、夜横浜着。極めて分かりやすい、無理のない・・・あれ、これって「日帰り」っていうのかな?・・今思えばまず旅行の第一段階、計画の時点から失敗だったのかもしれない・・。

 まず軽く今回の面子のドライブレベルを暴露すると・・

 周平さん。かつて「脱輪王」と呼ばれていた事など微塵も感じさせない、安定したドライビングテクを見せ付けた。さすが湘南ボーイ。ギター同様、安定した実力をドライブにおいても発揮したといえる。

 なおこ。結構ダークホースだと思ったのだが、普通に上手い。ただ、信号無視はお手の物。スピードも速い。山道を攻める攻める。センターラインは決してはみ出さないのだが、怖い。本性を垣間見た気がした。

 ふじもと。週一で運転してるって・・。ハンドル持つと人は変わるというけれど、ここまで分かりやすいのは始めて見た。下手ではないのだが、自分が運転することになったとたん、急に焦りだす。ハンドルを持つ。「あの信号いけるかな?んーーいける!」急に強気になる。まあ自分(ペーパー)よりずっと安心して乗れるはずが・・

 それは出発してすぐ、ある交差点で起きた。「この信号どうなってるんだろ?」彼はそうつぶやいたのは覚えている。車が右に曲がる。「え、まっすぐだよ?」右折待ちしている対向車の右を通る。と、左にハンドルをきるへいゆー。次の瞬間、左から車が突っ込んでくる!「危ない!」ガクン。急に車が止まる。

 ・・・・・どうなったかというと、交差点で、右折待ちしている対向車の右側を追い越して、直進しようとしたのだ。そして、後ろから直進して来た車とはちあわせしそうになった、というわけだ。うまく様子を説明できないが、本当にぶつかると思った。あの光景は今も僕の脳裏に焼きついて離れません。・・こんなにはじけたへいゆー君、初めて見ました。怖かったです。

 ・・私ですか?免許持ってますよ。初心者マークも取れてるし。運転?別に構わないよ、でも、命は保障しないよ。いや冗談抜きで。そういや前一年位ぶりに車乗って、ちょっと走ってなんか焦げ臭いなと思ったら、サイドブレーキかけっぱなしだった、なんてことあったな。(笑) ・・・・そんな私はナビ専門♪


  ドライブ自体は快適であった。1000cc位のcubeだったのだが、以外に広く、CD聞きながら夜道草津へひた走った。なかなか気分よい。残念なのはプレーヤーがCD−Rを再生できない事。しかしへいゆー持参の海賊版のビートルズを受け付けてくれなかったのは、著作権保護機能がついているからなのか?残念そうなへいゆー。

夜通し走り続け、ミラー越しの景色にも白いものがめだち、目的地が近いことを予感し始めたころ、いい角度で日の出に遭遇することができた。山々の間から太陽が顔を出し、照らす光がだんだん大きくなっていくのが分かる。日の出なんてしっかり見たのはいつ以来だろう。なかなか感動的だった。それだけで十分来たかいがあった。



夜明けの草津


そして朝七時ごろだっただろうか。ようやく草津に到着!!着いたからにはとにもかくにも風呂、ということで、車を止めて早朝から開いている風呂にとりあえず入ることにした。

一件目。「白旗乃湯」

 ドアを開けると、いきなり湯煙で奥がよく見えない。と思ったら、すぐそこに湯船が。とりあえず入る。・・・あーー、ったかいーーー!(喜)疲れがとれるよ。これは。白いにごり湯で、色々効きそうだし。もうお肌もすべすべ、よかったね、なおこ。

 昔からの湯治場なのだろうか、浴場自体が木造で、いい感じであった。ずっと走ってきての朝風呂。徹夜明けで温泉なんて多分最初で最後の体験だろう(笑)、なんだか新鮮だった。体の芯から温まる。はるばる来たかいがあるってものだ。さすが日本三大名湯草津。とりあえず目的達成。で、記念撮影。




一件目。
朝六時です。でもみんな元気です。温泉最高!


 ここまではよかった。そう、ここまでは。

 ここでへいゆー君が変な事を言い出した。
「そうだ、せっかく草津来たんだから、一日で何件温泉回れるか。やってみません? 鉄腕DA○Hみたいに。」

 かくして僕ら四人は草津温泉完全制覇を目指して温泉めぐりをすることになった。一日中温泉入り放題、なんて工事現場のトイレのような簡易バスルームでシャワー生活の僕にとっては、贅沢な話だ。

 意気揚々と地図を見て二件目「瑠璃乃湯」に向かう。が、・・ここ?家、だよね。でも看板は「瑠璃乃湯」だよな?入ってみると、確かに湯は出てる。着替えるところもある。でも、それだけといっちゃそれだけ。よく言えば、温泉の原型、露骨に言うとただの風呂。さすがにただの湯、というわけではなく、泉質がどうのこうの書いてあったが、だまされた感がぬぐえず、妙に疲れ・・いやいや、疲れはとれた。




二件目。
しょっぱい風呂で微妙なテンションに首タオルのオヤジが約一名。


 気を取り直して、三件目。「地蔵乃湯」これも小さい風呂だったが、入ってみる。と、湯気の向こうに誰かいる!・・中年のおじさんが水中ウォーキングをしていた。僕らが恐る恐る湯船に入ろうとすると、さすがにやめて、今度は水中スクワットを始めた。三十回ほどして、やっと出て行った。

 ・・いや、ここ温泉だよね・・なんだか入った後の爽快感がいまいちだったのは私だけだろうか。・・・気のせいではなかった。風呂出たところで、みんなの顔を見て、一つの真実にやっと気づいた。

 そうか、風呂って疲れるものなんだ・・。(←なんか間違ってる!)




三件目 はい、皆さんもっと笑って。


 コンビニの駐車場で小休止。天気もよく、ここでギターを弾いてくれ、と言わんばかりに丁度いいベンチが置いてあったので、ふじもととギター(周平さん持参)を弾く。

 しばらくして車に戻ってみると、周平さんとなおこ、二人ともぐっすり。徹夜でドライブ、という強行日程で疲れているようだ。しかしそんな彼らをそっとしておいてあげるほど僕らは優しくない。そこで情け容赦なく寝顔をパチリ。


 

ギターを弾くふじもと氏 周平さん、運転お疲れさまでした


 体力が回復したところで四件目。「西の河原露天風呂」。これは有名な大浴場だった。なんと25Mプールぐらいの大きさ。念願の?露天風呂。周りには雪も積もっていて、いかにも猿が入ってそうな温泉だった。もっとも猿ではなく赤い顔したおっちゃんたちばかりだったが。草津に若者はいないのか?入っているときは気持ちいいのだが、案の定あがったとたん疲れが・・温泉って疲れるな。(※注) 
 
※注
草津の方程式 温泉→疲れる の証明

(証)出発日を金曜夜九時とする。
  温泉=気持ちいい+徹夜×(ドライバー三人+役立たず一人)÷高速は使わない=体が重い
  
  さらに、旅先であったおっちゃんの一言。
  「硫黄の成分は身体を疲れさせるんだよ。」 
  よって 温泉→疲れる。 (証明終)



最後に入った露天風呂。もう限界です・・・
過ぎたるは及ばざるが如し、ってことわざ知ってる?


 まとめ。旅行は楽しい。ドライブもいい。予算四千円(お土産除く)は安い。
 ・・しかし温泉は当分入りたくない、と思うこのごろである。


 2002、4、27
 無秋芋(マキモ)





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