特別編 しゅーへいのたわごと
〜マキノ町の想い出〜




 更新をサボっている、ともっぱら噂されている「たわごと」でありますが、今回は少し趣を変えて、しゅーへいのたわごとをお届けします。写真は普通の写真を、デジカメで撮ったものなので、画質がめちゃめちゃになってしまいました(スキャナがなかったのです…)。では、以下「しゅーへいのたわごと」です。


 今回、僕がこの欄に何かを書かせてもらう機会ができたので、つい先日、建築史演習で奈良、京都を訪れた帰り道に立ち寄った滋賀県のある町について書いてみようと思います。
 
 それを見つけたのはJR琵琶湖線の車内にある停車駅の一覧表でした。湖西線の駅の中に僕らの見慣れた文字を発見したのです。

  「マキノ」

 まぎれもなくマキノ駅でした。しかもカタカナです。漢字だったらそれほどの驚きはなかったでしょうが、カタカナで書かれたその文字は僕らの好奇心をひきつけるのに十分でした。近くに「小野」という駅もあったのですが、「マキノ」の存在感に僕らは圧倒されていました。僕としんどーは「マキノ」を訪れる事を固く決意したのです。

 8/9(木)、建築史演習が終わった次の日、僕としんどーはマキノを目指して京都駅を出発しました。京都にある数々の観光地を選ばずに僕らはマキノ町を選んだのです。京都を出発して30分後、僕らは小野駅に着きましたが、電車を降りることはありませんでした。なぜなら小野駅近辺は一面緑の田んぼだらけなのです。店らしい店が見当たりませんでした。「こんなことではマキノ駅も!?」僕らは一気に不安に襲われました。

 京都を出発して1時間30分後、僕らはついにマキノ駅に到着したのです。ホームにある駅名を書いた看板を見て、再びマキノ町の存在を実感しました。辺りは小野駅に負けず劣らずの田園風景でした。ただし、マキノ町はれっきとした観光地だったのです。駅の観光案内には、「マキノスキー場」「マキノ高原」「マキノサニービーチ」などの存在を示す案内がありました。そしてこの観光地を探索するために、僕達は改札を出たのでした。




マキノ駅前で記念撮影



 マキノ駅前に立ったとき、まず感じたのはおそるべき湿度の高さでした。メチャメチャ蒸し暑いのです。よくここに住んでいる人がいるものだと思いました。立っているだけで汗をかきます。とそのとき、左手に縦長の看板が目に入りました。「マキノ郵便局」でした。いえ、郵便局だけではありません。この町にはあらゆるものに「マキノ」がついていたのです。

 昼食をとっていなかった僕らは、近くのそば屋に入ることにしました。そこで2人で500円の天ぷらそばを食べたのですが、かきあげではなくちゃんとえびの天ぷらが入っていたし、つゆも関西風の薄味かなぁと思ったらちゃんとだしがきいていておいしく、これで500円なら満足できるというものでした。「そばが安くてうまいなんて、マキノ町おそるべし!」

 ちなみにそのそばやで「マキノ健康栗マラソン」の広告を入手してきました。マキノ町はイベントも盛りだくさんです。誰か出てみては?ていうかギター部員必修!?

 そばを食べ終わった頃から外は小雨が降り始めていたのですが、僕らはもっとマキノ町を探索したかったため、歩いて「マキノサニービーチ」へ向かうことにしました。それは琵琶湖の湖岸にできたビーチのことでした。天気が悪いにも関わらずサニービーチには多くの人が集まっていました。どうやらこの辺りのレジャースポットのようです。町中にほとんど人影が見えなかったため少し心配していたのですが、ここに人がたくさんいて安心しました。水着の人達に囲まれて僕らは少し浮いた存在になったため、すぐに引き返すことになりました。




マキノサニービーチ



 帰り道、改めてマキノ町を見直してみたのですが、人影は少ないけど道路はきちんと整備されているし、ここ10数年以内にもしかしたら栄えた「街」になるのでは?という印象もありました。しかし僕らはマキノ町のことを少し笑いすぎたようです。帰り道でものすごい雷と急なにわか雨にあって、駅に着くまでにびしょびしょになってしまいました。それはまるでマキノ町の神様が怒ったようでした。

 マキノ町の滞在時間は1時間半程でしたが、はっきりいって探索し足りなかったです。多くの観光地を持つマキノ町は、人の少ない今が旬です。今度の春合宿の候補にしてみてはいかがですか!?

2001.8.16  斉藤 周平






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